こんなのいらない

世の中に出回っている商品やサービスなどで、買って損をしたと感じたものや不要と感じたサービスなどを紹介していくブログです。

Skypeを使ったオンライン英会話スクール・イングリッシュベルの自動更新プラン解約で17,721円余計に請求された

ネットでオンライン英会話を探している方、あるいは実際にされている方でしたら、どこかでふた鶴合同会社(代表:二見 幸司氏)が運営しているイングリッシュベル(ENGLISH BELLというオンライン英会話スクールの名前を見たことがあるかもしれません。

簡単にこのスクールのことを説明すると、日常英会話だけでなくカランメソッド(CALLAN MethodやDMEメソッド(DME Method)といった学習効果の高いプランを提供していることで差別化を図っているSkype英会話のオンラインスクールで、英語学習の初心者から子供、さらに英検やIELTSなどの資格試験対策まで、幅広い学習者層をターゲットにしています。

他のスカイプ英会話と比較すると料金設定は高めなものの、「先生の質が高い」「レッスンの品質がよい」「教材が高品質で充実している」などとネットの口コミは高評価なものが多いです。入会前に無料体験もできますし、とても親切なスクールのように思えます。

そんなイングリッシュベルのサービスを利用するにあたって、できるだけレッスン料を安くしたい!と考えるのは自然な流れ。特にレッスンをたくさん受けるヘビーユーザーであれば、毎月定額制でレッスン料が安くなる自動更新プランにやっぱり目が行きますよね。

でも、もしあなたがこの自動更新プランでレッスン購入を考えているなら、本当に気をつけなければなりません。これからお話しすることを知らずに始めてしまうと、最終的に1万円以上の貴重なお金を余計に失う羽目になってしまうかもしれません…

 

これで私は17,721円を失ったSkype英会話・イングリッシュベルの自動更新プラン退会時のトラブル一部始終

元々私は毎月40回の自動更新プラン(17,721円/月)を利用していたのですが、解約時にイングリッシュベル事務局と金銭トラブルになり、私の意図に反して翌月のレッスン代を全額引かれてしまうという事態に陥りました。実際にトラブルを経験して、正直この自動更新プランはかなり危険だと思いました。そんなわけで、今後私と同じ思いをする人が1人でも減るように…との思いでこの記事を書いています(注:この記事の目的はあくまで「イングリッシュベルの自動更新プランに対する批評」であって、決して特定の個人や企業への誹謗中傷ではないことを明記しておきます)

その問題点を具体的に挙げていく前に、今回私が経験した自動更新プラン退会時のトラブルの経緯をお伝えしておきます。その方がこのサービスが抱える大きな問題点がわかりやすくなると思いますので。

 

2023年8月、イングリッシュベル自動更新プランの解約方法が分からず、事務局に問い合わせをする

問題の始まりは2023年8月。私が利用していたクレジットカードの更新時期となってしまい、一旦自動更新プランを解約して新しいカードでプランを再開しようと考えました。しかし、イングリッシュベルのサイト内を探したのですが、自動更新プランの退会方法についての記載が見つけられません。そのため、サイト内にあるメッセージ機能を使って事務局に退会するための必要手続きを尋ねたのです。

その時の事務局からの回答がこちら。

 

イングリッシュベル自動更新プラン問い合わせ回答1

 

イングリッシュベルの自動更新プランからの退会には「更新日の5日前に連絡すれば良い」とのことでしたので、そのまま一旦退会して、新しいカードが届いてから同じ月40回プランでレッスンを再開しました。

 

2023年9月、再度自動更新プランの解約を求めたところ、事務局は解約を進めてくれなかった

レッスンを再開してから2週間ほど過ぎたでしょうか。事情によりそれ以降月40回のレッスンを消化するのが困難な状態になりました。

前回のイングリッシュベル事務局とのやりとりから、自動更新日の9月27日の5日前にあたる9月22日に下記メッセージで退会の意思をはっきり伝達。これで私は退会手続き終了のつもりだったのですが、実は事務局は退会処理を行なってくれなかったのです。

 

イングリッシュベル自動更新プラン問い合わせ回答0

 

退会処理がされなかった理由を尋ねたところ、前回の問い合わせでは回答のなかった別の解約条件を事務局から提示された

その数日後にイングリッシュベル事務局から届いていたメッセージに気づき、開いてみて「あれ?」と思いました。そのメッセージがこちら。

 

 

「もしかして、まだ退会処理をされていないの?」と、ここで初めて異変に気づいたのですが、確認すると想像通り退会扱いにはなってなく、この時点で翌月分のレッスン代 17,721円が発生してしまっていました。

これはおかしいと感じ、なぜ退会処理をされていないのかをイングリッシュベル事務局に問い合わせ。すると、どうやら上記のように未消化レッスンがあったことが退会処理をされなかった理由のようでした。でも、その「未消化レッスンが解約条件にある」ことについては、その前月の解約方法についてのメッセージで一切触れられていません。

 

イングリッシュベルの自動更新プラン購入までの導線に解約条件が記載されていない

「解約のためには全レッスンを消化していなければならない」という解約条件があるなんて、最初の問い合わせ時に事務局から伝えられていませんでしたし、そもそも自動更新プラン購入時にも提示されていませんでした。当然この回答では疑問点は解決せず、「自動更新プランからの退会に必要な情報が適切に表示されていない」ことに触れて再度イングリッシュベル事務局にメッセージを送りました。それに対する回答がこちら。

 

イングリッシュベル 問い合わせ回答3

 

この回答に記載されているURLをコピペすれば、確かに未消化レッスン云々と書いてあるページが開きます。でも、そもそもこのページを見つけられなかったから私は事務局に直接問い合わせているのです。また、後になって改めて確認しても、ホームページから実際のレッスン購入までに至る導線の中で、自動更新の解約方法については一切触れられていませんでした。

 

イングリッシュベルのホームページには一般用と会員用の2種類あり、会員用ホームページのグローバルメニューから該当ページへのリンクが削除されている

というわけで、続いて「そのページがサイト内のどこにあるのか?」という話になりました。イングリッシュベル事務局の回答では、ホームページ最上部のグローバルメニュー内に「料金プラン」というリンクがあるという話でしたが、私がイングリッシュベルのホームページを開いてもグローバルメニューにそんなリンクはありません。

 

こちらはイングリッシュベル会員用のホームページ。イングリッシュベルの会員になると、Google検索からこのページへ誘導されるのですが、ページ最上部のグローバルメニューには「料金プラン」と書かれたリンクは存在しません。

 

なぜこんなことが起こるのかというと、実はイングリッシュベルのホームページには一般用と会員用の2種類があるんです。厳密には「2種類」と言うと語弊があるかもしれませんが、実際に一般用のホームページと見た目がそっくりの会員用ページがあって、イングリッシュベルでアカウントを作成した会員さんは、Google検索からダイレクトに会員用ページに誘導されるようになっています。

でも、見た目はほとんど同じこの2種類のページ、見比べてみるとページトップにあるグローバルメニューの内容が違うのです。そして、会員用ページには一般用ページには存在している「料金プラン」のページへのリンクが削除されているのです。

 

こちらは非会員用のホームページ。見た目は先ほどの会員用ホームページとほとんど同じですが、ページ最上部のグローバルメニューが異なっていて、こちらには「料金プラン」と書かれたリンクが存在します。

 

こうした2種類のホームページが存在する件もおかしいと感じ、事務局にも会員用ホームページには該当リンクが存在しないことを含めて抗議を行いました。その後もイングリッシュベル事務局とのやり取りは数回行われましたが、何一つ取り合ってもらえることなく、最終的に事務局から一方的に対応を打ち切られてしまいました。

 

実は受講者にとって不都合な点がたくさん…イングリッシュベルの自動更新プランのここがおかしい

ここまでお話ししてきた流れを踏まえ、イングリッシュベルの自動更新プランについて私が「おかしい」と感じるところをあげていきます。

 

イングリッシュベルでは受講者の希望した時に自動更新プランの解約ができない

1つ目のおかしな点は「イングリッシュベルでは受講者が希望した時点で自動更新プランの解約ができない」ということです。自動更新プランを解約するためには、受講者から事務局に退会意思を示すメッセージを送り、それが事務局に承認されなければなりません

これがなぜ問題かというと、解約条件に記載されているように自動更新日の5日前に解約希望のメッセージを送ったとしても、事務局側がそのメッセージを確認しなければ(あるいは承認しなければ)無事解約にならないからです。例えば、何らかの理由で事務局側のメッセージ確認が遅れてしまった場合でも、実際には解約手続きがされていないものとして翌月のレッスン費用はそのまま発生してしまうのです。

 

イングリッシュベルの自動更新プラン解約条件が適切に表示されていない

上のイングリッシュベル事務局とのやり取りの中でも触れましたが、会員用ホームページから自動更新プランの購入までの流れの中で、一度も解約条件が表示されません。このウェブサイトの構造では、解約条件について知らないまま契約してしまう人が少なからず発生する可能性があり、実際に解約を考える段階になって金銭トラブルに発展する可能性があると考えられます。

ただ、この件について警察庁のサイバー犯罪相談窓口に問い合わせをしたところ、「仮に閲覧者から見えにくい場所であっても、サイト内で解約条件を記載しているのであれば法的には違反していない」との回答でした。よって、このような受講者にとって不都合なサイトを作り、そのまま残していたとしても、イングリッシュベル事務局側からすれば「法律を適切に守っている」ということになります。

 

イングリッシュベルの自動更新プランでは、なぜレッスンをすべて消費しないと解約ができないのか謎

さて、イングリッシュベル自動更新プランの解約条件に記載のあった「キャンセルされた場合残りのレッスン数は全て消去されてしまいますので…」の記載、普通に考えておかしくないでしょうか?だって、レッスン費用はレッスン予約前に先払いで丸々1ヶ月分引かれているのです。であれば、企業側は受講者が購入したレッスン回数は使用期日までの利用を保証しなければならないはずです。

また、解約時に未使用レッスンが全て削除されるとしても、レッスン代は支払い済みなので企業側に1円も損失はありません。この場合損をするのは100%受講生側であって、これを理由に企業側が「レッスン全消化」を強要する正当性もないはずです。

 

イングリッシュベル自動更新プランの解約後なのに、本来自動消滅するはずのレッスン数が丸々残っているという謎

この件でイングリッシュベル事務局とメッセージのやり取りを続けている間に、不可解なことに気づきました。私がイングリッシュベルに退会意思を伝えるメッセージを送ったのが、自動更新日の5日前である9月22日。ただ、その日の解約には至らず、10月分のレッスンは不本意にも発生してしまいました。事務局によると、正式に解約が受理されたのが9月26日。レッスンを残した状態での解約なので、規約によれば未消化のレッスンはすべて自動消滅になるはずです。

 

事務局曰く、自動更新日を過ぎてから解約となったのに、その翌月のレッスン40回分は丸々残っています。



 

しかし、この不本意に発生してしまった40回分のレッスン枠、解約後もそのまま丸々残っていました。規約通りであれば9月26日の解約時に自然消滅したはずの未消化レッスン枠が、解約後も全て残っていたということは、「本当は未消化レッスンを残したままでも解約手続きを進められるんじゃないの?」と疑われてもおかしくないのではないでしょうか。

 

実は自動更新プランにおけるこれらの問題は4年前には気づかれていたはずだが、イングリッシュベル事務局に改善の意思がない

個人的にはこれが最大の問題点だと思うのですが、上で示した事務局とのやりとりのように、こうした数々の問題点を改善する意思がイングリッシュベル側に少しも見られないのです。

実は、イングリッシュベル自動更新プラン解約時の問題が指摘されたのは、今回が初めてではないのです。その証拠に、4年前に同じように自動更新プラン解約でトラブルに遭った方の記録がネット上に残っています。

 

 

inabajunmr.hatenablog.com

 

 

この記録を残したチョキチョキかにさんも、私と同じように退会規約を退会時に事務局に尋ねるまで知らなかったみたいです。さらに、私と同じように翌月分のレッスン代を余計に引かれてしまい、「自動更新を契約する際の導線にその記載がないのはどうなんだと思った」と、退会規約を適切な場所に表示させていないことに疑問を持っておられます。

この方のブログ公開が2019年7月27日なので、少なくとも4年間、イングリッシュベルはこの体制を変えていないことがわかります。

まあ、現在使用されているホームページは一応法的には問題がないということですし、「現在の形でこのサービスを残す」という選択については企業の自由ということで構わないと思います。でも、今後「このサービスが、受講者にとって利用しやすいように改善されていく可能性がゼロに近い」ということも同時に想像できるわけです。つまり、これからもしあなたがイングリッシュベルの自動更新プラン利用をお考えなら、解約時に発生しうる金銭トラブルについても承知の上で契約する必要があるのです。

 

結局自衛するしかない…イングリッシュベルでの英会話レッスン受講はその都度プランが安全

このイングリッシュベルの自動更新プランは解約時に最大17,721円(令和5年9月現在)を失ってしまう可能性のある、ユーザー側にとっては非常に不可解なサービスです。ただ、現状のままでもこのサービスは法的に違法ではないので、失ったお金を取り返そうと思っても希望通りに返金されるかどうかわかりません。

というわけで、イングリッシュベルの自動更新プランで発生するトラブルを避けるためには、結局自衛するしかないという結論に達します。自動更新プランにするとレッスン1枠あたりの受講料が安くなるので、特にヘビーユーザーにとっては魅力的に見えますが、こうしたトラブルのもとになることを考えると正直おすすめできません。もしあなたがイングリッシュベルでの英会話レッスンを希望されるのであれば、割高になりますが「その都度プラン」でレッスンを購入する方がずっと安全です。

 

もし不本意に翌月のレッスンが発生してしまったらイングリッシュベルの自動更新プランを最小限のダメージで解約する方法

さて、もしあなたが私と同じようなトラブルに巻き込まれたとします。その場合も、自動更新日の前であれば不本意に発生したレッスン代のダメージを最小限にする事ができます。

その方法は上でご紹介したチョキチョキかにさんが教えてくれていますが、「自動更新日より前に自動更新・月5回プランに変更する」というもの。こうすると、今まで他のプランでレッスンを受けていた場合でも翌月のレッスンが月5回プランに変更になるようで、それまで月10回プラン以上で契約していた人にとっては経済的ダメージを軽減することができます。

私はこの方法を知らずに月40回プランの17,721円を全額請求されることになりましたが、「多少損をしてでも、さっさとイングリッシュベルの自動更新プランを解約したい!」とお考えなら、この方法はかなり良いアイデアなのではないかと思います。

 

カランメソッドもDMEメソッドもイングリッシュベルでないと受講できない?いえいえ、そんなことはありません

最後にお話しするのが、他のSkype英会話とイングリッシュベルの比較についてです。私は自動更新プランの解約でイングリッシュベル事務局とトラブルにはなりましたが、英語のレッスン自体には特に不満はありませんでした。講師の質は他のオンライン英会話スクールと比較しても遜色ありませんし(実際、英語教師経験のある先生もいました)、最初にレベルチェックがあるので自分に合ったレベルからレッスンを始められますし。

特に「効果が4倍」と言われているカランメソッドやDMEメソッドをやっているオンライン英会話スクールが希少なのも、イングリッシュベルを選びたくなる理由の1つではないでしょうか?「はっきり言ってレッスン代は他校より高いけれど、その分質の高いレッスンを受講できるならそれでいいではないか」と…

そんな風に考えているあなたに私が伝えたいことがあります。

 

カランメソッドやDMEメソッドを提供している質の高いスクールは他にもあります!

 

しかも、他のオンライン英会話スクールなら、カランもDMEもイングリッシュベルより格安で受講できるんですよ。

 

プレミア英会話

例えば、カランメソッドで英会話を勉強したければ、 プレミア英会話という英会話スクールがあります。ここではレッスンを受けられる時間帯が20-24時だけという制約はあるものの、毎日2レッスン(1レッスン25分)まで受講できてレッスン代は毎月最大で税込8600円!イングリッシュベルのカランレッスンと比べると圧倒的に格安です。

このプレミア英会話も毎月の自動更新プランなのですが、イングリッシュベルとは違ってマイページから自分の手で解約手続きができるので、今回イングリッシュベル事務局との間で起こったようなトラブルが発生する心配はありません(実際、以前私も利用していたことがあり、解約手続きは非常にスムーズでした)。解約締め切りも更新日の3日前まで(ただし週末・祝日などを除く)大丈夫ですし、英会話レッスンの予約キャンセルも1時間前までOK(イングリッシュベルは6時間前まで)と非常に良心的です。

 

www.premier-eikaiwa.com

 

iTalk English

一方、DMEメソッドで英会話を勉強したければ、イングリッシュベルの他に iTalk Englishというスクールがあります(もう1校、イーメソッドというスクールもDMEをやっていますが、こちらはイングリッシュベルの姉妹校なので経営母体は同じです)。こちらのスクールはイングリッシュベルとは違ってレッスン枠の買い切り制で、最大52レッスンを税込20,168円(使用期限3ヶ月)で購入できます。

単純計算ですが52レッスン購入で授業料が1レッスン(25分)388円と、こちらもイングリッシュベル自動更新プランの1レッスン443円より50円以上安くなっています。さらに、こちらもレッスンのキャンセルは1時間前までOKなので、当日に急に予定が入ってレッスンを受講できなくなった場合も安心です(さらに、何か困ったことがあった時に電話で直接問い合わせができるのもすごくありがたいです。電話対応もすごく丁寧で、安心して話を進められましたよ)。

 

www.italkenglish.jp

 

まとめ

この記事では、Skypeを使ったオンライン英会話スクール・イングリッシュベルの自動更新プランを利用してのサービスに対する口コミと、今後同サービスでのトラブルを避けるための注意喚起を行いました。英会話スキルを向上させようと思っているあなたにとって、適切なスクールを選ぶための参考になれば嬉しいです。

この記事に関連した内容について、他に必要な情報や疑問点などはありませんか?何か聞きたいことがありましたら、下のコメント欄にお気軽にメッセージを残していってください。